エンジン付きの原動機付自転車よりも自由なデザインを採用し、従来の自転車よりも楽に走行できる「電動アシスト自転車」「E-Bike」。これらの自転車の欠点の1つに、車体重量が重いため自転車を分解して袋に入れて公共交通機関で移動する「輪行」が難しいということだ。今回は電動アシスト自転車やE-bikeで輪行できるか調べてみた。
E-Bike(電動アシストスポーツサイクル)は輪行できるか?
従来の電動アシスト自転車よりもスポーティな走行を楽しめるE-Bike。車体重量もママチャリタイプの電動アシスト自転車よりも軽い車種が多いが、輪行できるのだろうか。
これに関して調べてみると、実際にE-Bikeで輪行(鉄道輪行)を行った人がいるようだ。
https://blog.goo.ne.jp/hanapanch/e/7ad361839e6efce50b77899eb6204f2c:さてE-BIKEで輪行-輪工房の店長は今日も遊んでます。
車種はミヤタ・クルーズで車体重量は18.7kg。バッテリー「BT-E6010」の重量は2.65kgのため、バッテリーを外した場合の重量は約16kgとなる。重いバッテリーをバッグパックに入れるなど、輪行袋に入った自転車の重さを軽くするなどの工夫が必要だ。車体が重いため誰でも輪行を楽しめるわけではないが、輪行は不可能なわけではないようだ。
折り畳み電動アシスト自転車なら気軽に輪行できるのか
折りたたみ自転車に電動アシスト機能を搭載した電動アシスト折りたたみ自転車が増えている。このような自転車なら楽に輪行できると思うかもしれない。しかし、ここで問題になるのが車体重量だ。
電動アシスト折りたたみ自転車は多種多様なタイプがあるが、主流なのが大容量バッテリーを搭載したタイプだ。このようなモデルは車体重量が16kgを越える物も多く、頻繁に輪行を行えない。
筆者が知る限り、軽量な電動アシスト折りたたみ自転車は、TRANS MOBILLY ULTRA LIGHT E-BIKEシリーズ(車体重量11kg台)、Harry Quinn Portable E-Bike(車体重量14kg台)と、数えるほどしかない。
E-Bikeの飛行機輪行で障壁となるバッテリー
輪行を使った自転車旅を行う時、飛行機輪行を考える人もいるだろう。ここで問題となるのが、リチウム電池やリチウムイオン電池は機内持ち込みに制限があること。リチウムイオン電池の場合、160Whを超える物に関しては貨物室の預かりや機内持ち込みは不可能だ。
【国内・国際線】リチウム電池(リチウムイオン電池)が内蔵・装着された一般電子機器の取り扱いについて。
:https://contact-jp.ana.co.jp/app/answers/detail/a_id/6174/
飛行機輪行が可能なE-Bikeは非常に少なく、ヤマハ・YPJ-R/YPJ-C(25.2V×2.4Ah=60.48Wh)や、トランスモバイリー・ウルトラライトE-BIKE(24V×2.8Ah=67.2Wh)ぐらいだ。
E-Bikeで飛行機輪行を行うのなら、バッテリーを外して宅配便で局留め等で送るのが良いだろう。電動折りたたみモペッド「Glafit GFR-01」で、バッテリーのみ宅配便で送り、飛行機輪行を行った人がいるので、E-Bikeでも同じことができるだろう。E-Bikeの場合、バッテリーを外した状態でも走行できるため、バッテリーを受け取るために、局留め先まで移動も行える。
電動バイク glafitバイクでも飛行機輪行やってみたのです‼:https://togetter.com/li/1323000
車体重量が重く輪行は難しいイメージがあるE-Bike。重量や飛行機輪行の制限があるが、輪行は不可能ではないようだ。