日本では電動アシスト自転車といえば自転車の派生版という見方が一般的だ。しかし、海外ではペダル付き原動機付自転車”モペッド”の派生型という考えの電動アシスト自転車がある。CoastCyclesのBuzzrawが良い例で、レジャーバイク風のスタイルを採用した電動アシスト自転車だ。(モーター/バッテリー無しの自転車版もある。)
そんなBuzzrawから、新たにフルサスペンションタイプのBuzzraw Xが登場するようだ。
Buzzraw Xには前後80ミリストロークのサスペンションを搭載。ファットタイヤの迫力とミニバイクのメカニカルさと、線が多い自転車のデザインを合わせたクルーザータイプのE-Bikeだろう。重量は電動アシスト無しの自転車タイプのBuzzraw Xは21.4kg。電動アシスト機構が装着されたBuzzraw X250が28kgと重いのが気になる。
ドライブユニットはBafang製でセンターユニットとリアハブモーター仕様の2種類が選べる。電動アシスト自転車バージョンは250W・25km/h仕様のX250と、750W・45km/hのX750の2種類がある。どちらも日本国内ではこのままの状態では電動アシスト自転車としては乗れないだろう。
CoastCycles Buzzraw Xを見て思うのは、かつてはエンジン付きの入門用の乗り物だった原付きが電動アシスト自転車に食われている事だ。実用車は既に食われ、スポーツ用もE-MTB等が登場しブームの気配がある。ファッションやカスタム重視の4ミニタイプもモペッドタイプのE-Bikeに潰されるだろう。CoastCycles Buzzrawは日本市場にやってきていないが、日本に来たらカスタムミニバイクに興味がある層を食いつぶす可能性はある。
出典:https://www.coastcycles.com