日本で加熱するE-BIKEブーム。ヤマハは前多段仕様のYPJ-EC、荷台、泥除け、サスペンション付きのYPJ-TRの2種類。TREKは前後ライト、泥除け付きのコミュータータイプのVerve+を投入した。一方、世界一の自転車会社として有名なGIANTは、E-BIKEブーム前夜にSANYO製前輪インホイールモーター仕様のE-BIKE「CRS-HB」を試験投入したのみで終了した。
しかし、ついにGIANTが日本のE-BIKE市場に参入した。
GIANT Escape RX-E+は、クロスバイクタイプのE-Bikeでは、スポーティなモデルだ。バッテリーはフレームと一体化風のデザインで、フレームとフロントフォークはアルミ製。メインコンポーネントはシマノ・ティアグラ10速を装備した。ブレーキは安定した制動力を出す油圧式ディスクブレーキに、確実にホイールの固定を行い、高い剛性を持っている12mmスルーアクスル方式を採用。
ドライブユニットはヤマハとGIANTの共同開発。ユニットのデザインはヤマハ・PW-SEに似た形状だが、モニターやスイッチ類は、ヤマハ・PW-SE搭載車(YPJ-ER、YPJ-EC)などと比較すると滑らかな形状を採用している。GIANT上の公式スペックは最大トルク:80Nm、最大ケイデンス:110rpmとのこと。カタログスペックだけで比較した場合、最大トルクは海外仕様のヤマハ・PW-Xと同等の数値を実現した。一充電あたりの走行距離は、SPORTモード 90km、NORMALモード 110km、ECO+モード 150km、ECOモード 225km。
また、Escape RX-E+発売に伴いテストライドツアーを 11月から1月上旬まで、全国のジャイアントストアで毎週末開催するとのこと。貴重な機会なので要チェックだろう。