ヤマハの電動アシストスポーツ自転車「YPJ」シリーズには、小型バッテリーを搭載したYPJ-R/Cと、大容量バッテリーを搭載したYPJ-EC/ER/TC/XCの2つに別れている。
大容量バッテリーを搭載したモデルは、「スタンダードモード」の場合、カタログ値の航続距離は100kmを越えており、航続距離を重視した「エコモードプラス」では200km越えが当たり前で、長距離サイクリングもこなせるだろう。
電動アシスト自転車の航続距離は、自転車協会の電動アシスト自転車安全基準に規定されたパターンを使用しているのが一般的だ。例えばYPJ-ERの場合はこのようなことが書いてある。
一充電あたりの走行距離は、2010年3月改正の自転車協会電動アシスト自転車安全基準に規定された「標準パターン」をバッテリー満充電からアシスト停止まで走行したときの走行距離の当社測定値。「標準パターン」の測定条件は以下の通り。
バッテリー新品、常温15~25℃、車載重量(乗員および荷物を合計した重量) 65kg、平滑乾燥路面、無風、無点灯状態で、平坦路(1km)、勾配4度の上り坂(1km)、平坦路(1km)、勾配4度の下り坂(1km)を含む全長4kmの標準走行路を設定し、平坦路「変速機・前2、後10」15km/h、上り坂「前2、後4」10km/h、下り坂「前2、後10」20km/hで走行し、1kmごとに一旦停止。
https://www.yamaha-motor.co.jp/pas/ypj/ypj-er/spec.htmlから引用
ここで注目すべき部分は、測定するときのギアの位置が重いということ。そのため、実際に走行するとカタログ値よりも航続距離が伸びることはよくあるのだ。
ヤマハのWebサイトでは、YPJ走行距離チャレンジを行っている。今回紹介するのは、大容量バッテリーを搭載したYPJシリーズのグラベルロード「YPJ-ER」でしまなみ海道を走行した検証内容だ。
この記事によると、YPJ-ERでしまなみ海道を往復160km走行しても電池の容量に余裕があったとのこと。アシストモードは「スタンダードモード」とのことなので、カタログ値(111km)よりも長い距離を走ることができたようだ。
気になるのは、一番航続距離が長いエコモードプラスで実際に走った場合、どのくらいまで走れるか。ちなみに筆者は、かつてYPJ-Cで浜名湖1週を行い、航続距離100km(カタログ値は48km)を実現している。大容量バッテリーを搭載したYPJシリーズは最長航続距離200kmを超えた車種がほとんどなので、実際にどれだけ走れるか興味がある。