ヤマハ・YPJ-Rの登場で加熱している電動アシストスポーツサイクル業界。そんな電動アシストスポーツサイクル業界の中で予想よりも本格的に参入を行っている自転車会社と言えばミヤタサイクルだろう。
ミヤタサイクルは、2017年9月に日本初のシマノ製電動アシストユニットを搭載した電動アシストクロスバイク「CRUISE」を発表し注目を集めたが、ついに2018年1月、電動アシストマウンテンバイクのRIDGE RUNNNERを発表した。発売日は2018年4月10日で、全国のミヤタE-bike取扱店で販売されるとのことだ。
セミファットタイヤを採用した電動アシストマウンテンバイクのリッジランナー
出典:http://www.miyatabike.com/topics/img/180118.pdf
シマノ・STEPS E8080を採用したリッジランナーは、36V/14Ah大容量リチウムイオンバッテリーを採用したことにより、走行距離は最長140km(ECOモード)を実現した。HIGHモードでは95km、NORMALモードでは130kmとのこと。坂道が多い場所でも長距離走行を行うことができるだろう。ブレーキやドライブトレインにはシマノ・DEOREを採用。またシートポストは容易にサドル上下調節が可能なドロッパーポストを標準装備している。
リッジランナーの一番の特徴は、27.5×2.8インチサイズのワイドタイヤを採用したセミファットトレイルバイクだということだ。Benelli TAGETEやPanasonic XM1といった日本で正規販売されている電動アシストマウンテンバイクは通常のマウンテンバイクと同程度のタイヤ幅を採用しているのに対し、リッジランナーはそれらの電動アシストマウンテンバイクよりも太いタイヤを履いている。
セミファットタイヤは通常のマウンテンバイク用タイヤと比較してグリップ力や安心感がある利点を持っている。通常のマウンテンバイクならタイヤが重くなる欠点があるが、電動アシストマウンテンバイクのリッジランナーは電動でアシストを行うため、セミファットタイヤの欠点であるタイヤの重さを補えるかもしれない。
リッジランナーの車体価格は¥369,000(税抜)【¥398,520(税込)】とのこと。年間目標販売台数は1000台と、車体価格23万円のヤマハ・YPJ-R(年間目標販売台数800台)や車体価格33万円のパナソニック・XM1(初年度年間目標販売台数200台)と比較すると、ミヤタがリッジランナーに非常に力を入れているのがわかるだろう。
大容量バッテリー搭載で航続距離140kmの本格的電動アシストMTB「RIDGE-RUNNER(リッジランナー)」を新発売(PDFファイル)