折りたたみ自転車は、折りたたみ機構を備えるため通常の自転車ではあまり見ない部分に高負荷が加わる場合がある。
一般的な折りたたみ自転車のシートポストは、通常の自転車よりも長い。小さく折りたたむためフレームが小さくなるので、長いシートポストを装着しないといけないからだ。
そのため必然的にシートポストが長く、シートポストの重量も重くなるため、軽量な社外品のシートポストに交換する人も居る。しかし軽量な社外品シートポストに交換したらシートポストが曲がる事例があるようだ。
最初は、LiteproブランドのDAHONシートポストを装着して早々に曲がり、FF-Rブランドのシートポストの耐久テストや、DAHON純正のシートポスト、社外品のLitepro・FF-Rのシートポストについて考察している。
http://hashirin.com/archives/1704664.html
DAHON以外の事例としては、Bromptonに社外品のアルミ製シートポストを装着し、曲がりや折れが発生。純正スチール製シートポストに交換した例もある。
http://bicitermini.com/b/2017/01/06/14174/
個人的に気になったのがBromptonに社外品シートポストを入れるということ。Bromptonは、DAHON等の折り畳み自転車と比較するとシートクランプ部分の位置が低く、他の折りたたみ自転車よりもシートポストの突き出しが長くなる。
そしてシートポスト径が他の折りたたみ自転車とあまり変わらないため、テコの原理で考えれば普通の折りたたみ自転車よりもシートポストに高負荷が加わるのは否定できない。因みにBromptonの純正シートポストはスチール製で素材的にアルミよりも強度が高いのが特徴となっている。一部にチタン素材を採用した、限定のスーパーライトモデルですらスチール製シートポストを採用しているようだ。
社外品の折りたたみ自転車用の軽量なシートポストは、モノによっては曲がりやすいと考えたほうが良いと思う。折りたたみ自転車のシートポストは純正でも高価なため、社外品に交換しても取っておいたほうが良いだろう。自分も折りたたみ自転車のTern Link N8を持っているがシートポストの交換はしないつもりだ。