自転車ではあまり採用されている例が少ないベルト方式。ベルトドライブはスポーツ自転車に使用されている外装変速機を使用することができないので、日本ではベルト駆動は、シティサイクルなどの短距離用途用だとおもうのが普通だ。しかし、ドイツ系のツーリング自転車では、50万円を超えるハイエンドモデルに、ベルトドライブを採用している例がある。
参考:面白自転車から本気のツーリング車までドイツで出会った自転車達 : フィールドテスト | 自転車世界一周
出典:http://www.idworx-bikes.de/product/easy_rohler_evo
外装変速機並みに軽いギアがある内装変速機「Rohloff SpeedHub」を採用すれば、メンテナンスフリーなベルトドライブはツーリング自転車でも使えるのだろう。問題はベルトドライブでは内装変速機が必要になるが、旅ができる内装変速機は非常に高価だということだ。
そこで気になるのは、ベルトドライブはどれだけ耐久性があるのかということ。BS展示会レポ 2014冬 その1: シンワブログでは、小金井の坂にはベルトは向かず、特に男性が乗ると、あっという間に壊れると書いてある。その一方で、ベルトドライブの自転車に17年間乗っていても壊れない例もあるようだ。
上記のブログによると、ブリジストン・ラクッションを17年使用していて、フレームにガタが来てしまい引退したとのこと。しかし、フレーム以外の内装変速機やボトムブラケットにも問題はなく、ホイールの振れもなし。一度もオーバーホールしていないのに持っているとのことだ。
一番驚くことは、ベルトドライブは一度も交換していないことだ。現在も購入当初のままで全く問題なく使えていると書いてある。見たところベルトに特に劣化もなく、まだまだ十分使え、ベルトも伸びていないと書いてあり、ベルトドライブの耐久性を物語っている。これが、チェーンならば、17年間の使用でチェーンは伸びて交換が必要になり、ギアの歯は限界まで減っていたのでは無いかと思う。ベルトドライブの利点でメンテナンスフリーが特徴の1つになっているが、ここまでメンテナンスフリーで平気だと、耐久性の高さも見逃せない要素になる。
小金井の坂で使うと壊れる意見がある一方で、17年間も持つという意見もあるのか。恐らく使用方法による違いだと思う。17年間使用していて持っている人は、平地での利用方法が中心だったため、持ったのでは無いかと思う。個人的に気になるのは小金井の坂ではベルトドライブは持たないという意見で、ベルトドライブのどの部品が持たないのかということだ。