シマノの変速機にはロードバイク用、マウンテンバイク用、トレッキングバイク用、小径車用、シティサイクル用などの多種多様な部品があり、ロードバイク用とマウンテンバイク用、トレッキングバイク用ではグレードの違いが存在する。
ロードバイク用、マウンテンバイク用、トレッキングバイク用の部品の中で一番安いグレードがTourneyというグレード。主にエントリーモデルのスポーツ自転車やルック車、格安自転車の変速機に装着しているグレードだ。
そんなTourneyにはTourney内部のグレードの差がある。TourneyにはTX・TY・TZと分かれている。その中でもTXだけはシマノのホームページで見ることが可能となっている。
参考:TOURNEY TX
Webで見れるTOURNEY TXの部品は、カートリッジ式ボトムブラケットや、ワイヤー式ディスクブレーキなど、ルック車に使われるような安物部品というよりは、ルック車よりも高価な自転車に使われる部品だろう。
そんなTourney TXは、もっと安いTourneyとどのくらい違うのか。ikupon.comの2016/7/13の記事で、自転車技士&自転車安全整備士の実技試験で使用する自転車のリアディレイラーにTourney TYが使用されていて、フロントトリプルだと、フロントインナー、アウターどちらかで正確にシフトできずリアが上がりきれない、下がりきれない状態だったため、TX(TX35)に交換したら、正確に変速できるようになったとのこと。TXとTYではブラケット部や本体リンク部の剛性が全然違うと書いてある。
変速機のグレードというのは、普通にサイクリングをするのでは、大した問題では無いと思っていたが、ルック車についている安すぎる部品の場合は、あまりの低クオリティーで変速の動作まで支障が出るようだ。ただ、基本的にTourney TYのような変速機は、有名ブランドのエントリーモデルのスポーツ自転車には装着されていないため、スポーツ自転車を買う時はそこまで気を使う必要は無いと思う。