FIAT AL-FDB140と言えば、14インチのシングルギアの折りたたみ自転車として知られている。Dahonフレームでコンパクトに折りたたむことが可能で、短距離系折りたたみ自転車として安価に買うことが出来る自転車として知られている。
参考:FIATブランドの格安トレンクルタイプの折り畳み自転車 FIAT AL-FDB140 – シクロライダー
このような安く買える短距離系折りたたみ自転車は、あまり無いため購入するユーザーは多く、店独自のコンプリートモデルを販売している所も存在する
参考:サイクルショップカンザキ伊丹店小径車入荷ブログ FIAT AL-FDB140のオリジナルコンプリート車のご案内
人気があるためか、FIAT AL-FDB 140を輸入しているGicから、FIAT AL-FDB140のハイエンドバージョンとも言えるRenault al-fdb140 ultra light 7が登場した。新宿バイシクルフェスタで試乗した時、Gicの人からFIAT AL-FDB140との違いを聞いて、意外と違いが多かったためまとめてみた。
フレームの違い
FIAT AL-FDB140とRenault ULTRA LIGHT7は両方共アルミフレームを採用している。ただ、Renaultのほうが、軽量化を重視しているため、フレームは違うようだ。ホイールベースなどのジオメトリ系統は同じらしいが、くわしい数値が両方とも書いてなく、写真だけを見るとRenaultのほうがホイールベースが長いように見える。
クランクの違い
FIATは安価にするためコスト削減としてスチーム製クランクを採用しているのに対し、クランク長が160mmと短いのに対し、RenaultはCNC製に見えるアルミ製クランクに、通常の大人用自転車に採用しているほどの、通常の長さのクランクを採用している。
ボトムブラケットの違い
FIATは従来型のボトムブラケットを採用していて、チューンアップが可能。Renaultは、リヤハブにフリーホイールがないため、ボトムブラケットは専用品を採用している。
リアハブの違い
Renaultのリアハブはフリーがない固定式を採用しているため、チューンアップは難しい。FIATは通常のフリーホイール付きのリアハブを採用している。
チューニングベースとしては良いFIAT。最初から軽量仕様だが、チューニングベースとして使いにくいRenault ULTRA LIGHT
RenaultはFIATよりも軽量で高価な部品を採用していて、短距離使用といった想定する使い方をするのなら、FIATよりもRenaultのほうが軽く、細部に良い部品を採用しているためRenaultが良いが、チューニングベースとして見るとRenaultは専用品のリヤハブにボトムブラケットを採用しているので、チューニングベースならFIATが良いだろう。GicではRenault AL-FDB140 ULTRA LIGHT 7は軽さをこだわっているが、このような専用品の搭載をアピールしてFIAT AL-FDB140との違いを打ち出していくべきだ。
参考:軽量・コンパクトなフォールディング RENAULT ULTRA LIGHT 7 ゼロから始める折りたたみ自転車ライフ/ウェブリブログ
FIAT AL-FDB140より前後長が伸びている、本モデルについては DAHON OEM ではないとのこと、シートポストは回り止めの加工なのか、チューブに溝が入った形状をしている等を見ると、Renault ULTRA LIGHTはFIATのアップグレード版ではなく、フレームから違うようだ。