パナレーサーのパセラシリーズは安価で種類な豊富なタイヤとして知られている。その中でもパセラLX(ライトエクストラ)シリーズは、タイヤサイドが軽量でしなりやすく、タイヤサイドがゴムでできているブラックスよりも乗り心地が良い利点がある。ただ、ライトエクストラはタイヤサイドが弱いのが欠点だ。
一方で、グラベルキングは、砂利道と走行性能を両立した公道用のロードバイクタイヤ。パナレーサーツアラーよりもタイヤサイドの耐久性は高く、乗り心地と走りは良いタイヤとなっている。
この2つのタイヤは実売で1500円台の価格の差があるがどの位違うのか。某Y氏はグラベルキングとパセラLXの700×25Cを比較したようだ。チューブは通常のブチルチューブタイプを使用し、タイヤサイズは同じ700×25Cクラス(グラベルキングは700×26C)を採用しての比較だ。
比較した所、パセラLXのほうが荒れた舗装路では振動を拾いやすいとのこと。これはタイヤを両方交換して比較しているため、精度が高い意見だろう。
グラベルキングとパセラLXでは乗り心地以外にも差がある。グラベルキングは、折りたたみ可能なタイヤで、ZSGコンパウンドや、超軽量極細コードのAX-αコード、アンチフラットケーシングなど色々な部分にお金がかかっている。
しかしグラベルキングとパセラLXでは価格に大きな差がある。パセラLXはパセラブラックスよりも乗り心地が良く、KENDA KWEST等、クロスバイクに標準装備されているタイヤから、少し良いタイヤに変えて走りの違いを体験する等、限界を求めない人にはパセラLXでも良いだろう。個人的な意見としては、自転車にお金を投入するほど本気で走る人はグラベルキング。軽めのサイクリングや費用対効果重視、1日で夜まで長距離を走るなどの限界走行するなどの本気で追い求めるのでなければ低価格のパセラLXが良いと思う。