通常のクロスバイクのサスペンションは、マウンテンバイクと同じデザインのテレスコピックタイプを採用している。殆どのクロスバイク用サスペンションは、砂利道や大きな段差を重視したタイプを採用しており、舗装路でスピードを出すようなクロスバイクには、サスペンションは採用されていない。それでも舗装路でスピードを出したい人でサスペンションが欲しいのなら、SR SUNTOURのスイングショックが良いだろう。
スイングショックと通常のサスペンションフォークとの違い
スイングショックと通常のサスペンションフォークには大きな違いがある。スイングショックはサスペンション部分がヘッドパーツ付近にあり、すっきりとしたデザインとなっている。稼働範囲は少なく、通常のサスペンションフォークが50ミリ相当動くのに対し、スイングショックは25ミリ程度と可動範囲が少ないのがわかる。サスペンションと車輪のクリアランスも比較的狭く、舗装路用の自転車にピッタリだろう。
重量は 1410g(200mmコラム時)と、通常のサスペンションフォークよりも軽量で、サスペンションの可動領域が少ないため、サスペンションを装着していない自転車に装着しても前上がりになりにくい。
(サスペンションがある自転車は、サスペンションの可動の関係かヘッドチューブ長が短い。サスペンションが無い自転車はヘッドチューブ長が長く、前サスペンションが無い自転車に前サスペンション付きフォークを装着すると前上がりになる。)
スイングショックのユーザーインプレッション
スイングショックを装着した自転車は非常に少ない。数少ないユーザーインプレッションでは評価が高い。サスペンションの可動範囲は少ないが、クロスバイクに標準装備(ライトウェイ・ファータイル)されている場合は、舗装路を走る分には十分で普通に走るには快適とのこと。
リカンベントに装着した人は、サスペンションを装着したことで、今まで跳ねていた場所では、振動の角が取れたように丸くなって接地感が格段に上がったとのこと。踏み込んでもサスの沈み込みがないのでパワーロスは無いようだ。
面白いのは、ブレーキをかけてもサスペンションが沈まず、むしろ持ち上がる感じとのこと。これは、他の意見でも有り、上から力を加えると下方向へ沈むのに、ブレーキを握り減速しても姿勢は安定したままで沈み込まないと言う、自転車店の意見もある。
気になるのは、プリロードのアジャストネジがコラムの中という設計だけだが、このようなサスペンションは殆ど無く貴重なサスペンションだ。
参考
http://time-corkboard.blogspot.jp/2015/05/riteway-fertile.html
http://blogs.yahoo.co.jp/sumi2kai2/63820268.html