日本でツーリング用自転車と言えばドロップハンドルがついたランドナータイプが中心で、アメリカ圏のツーリング用自転車もドロップハンドルのツーリング自転車が多い。
一方でヨーロッパ圏のツーリング用自転車は、ドロップハンドルよりもフラットハンドルタイプのツーリング用自転車が多い。ヨーロッパ圏のツーリング自転車は、日本では需要が殆ど無くその辺の自転車マニアは存在意味がわからないため、殆ど売れない存在でラインナップされていない。
そんな中、Louis garneauのツーリング自転車「LGS-GMT」に「LGS-GMT V」というヨーロッパ圏のツーリング自転車を意識したモデルが登場した。LGS-GMTはクロモリフレームの26インチツーリングモデルで、通常のLGS-GMTはドロップハンドルなのが、LGS-GMT Vはトレッキングハンドルを採用しヨーロッパ圏のツーリング自転車志向となっている。
フレームはクロモリフレームを採用している。世界1週タイプのツーリング自転車は万が一フレームがだめになった場合でも溶接しやすいので支持されている。ダウンチューブには上下にボトルケージ台座がある。下側のボトルケージ台座に飲み物を入れるとタイヤから巻き上げた泥で汚れるので飲み物を入れるのには不都合だが、荷物を入れるのには向いている。フロントフォークはクロモリ製のリジッドフォークだ。
ブレーキはシマノ製機械式ディスクブレーキ。SurlyのLong Haul Trackerでも書いたが世界を旅する自転車ユーザーには、制動力やリムを削らない機械式ディスクブレーキが良いというユーザーがいる。因みにドロップハンドルモデルのLGS-GMTはカンチブレーキを採用している。ギア比は前3段・後ろ10段のMTB用ギアを採用し軽いギアが装備されている。
タイヤはSCHWALBE MARATHON GREEN GUARD 26x 1.75インチ。頑丈なツーリング用タイヤで有名で車輪径はマウンテンバイク規格を採用している。
標準装備されている物は、リアバッグ・フロントバッグ・前後キャリア・泥除け・スタンドと長距離ツーリングに必要な装備がある。スタンドはダブルレッグタイプのセンタースタンドで輪行で邪魔にならず、重い荷物を積んでも倒れにくいのが特徴だ。
LGS-GMT Vはヨーロッパ圏のツーリング自転車をシンプルにし日本的に解釈して合わせたようなモデルとなっている。機械式ディスクブレーキの採用や回転部分はシマノ・Deoreクラスを採用していて、ツーリングに必要な装備もあり、GIANT・GREAT JORNEYに並ぶほどのツーリング用自転車だと思う。
LGS-GMT Vのスペック
フレーム:クロモリフレーム
フロントフォーク:クロモリフォーク
ブレーキ:シマノ機械式ディスクブレーキ
クランク:SHIMANO DEORE 48X36X26T
スプロケット:SHIMANO CS-HG50 11-34T 10速
タイヤ:SCHWALBE MARATHON GREEN GUARD 26 x 1.75