走行性能と折りたたみを両立した「大径ホイール折りたたみ自転車」を解説

小さく折り畳めることで、一般的な自転車よりも持ち運びがしやすい折り畳み自転車。多くの折り畳み自転車は、折り畳みサイズを小さくするために小径ホイールを採用しているが、一部では24インチや26インチといった、大径ホイールを採用した折り畳み自転車がある。利点は小径ホイールよりも段差に強く、安定して運転できる事。欠点は折り畳みサイズが大きい事だ。

そんな大径ホイール折り畳み自転車はマイナーな存在だ。折り畳み自転車の世界は、コンパクトに折りたたんで使うのを重視する傾向がある。また、一般的なスポーツ自転車は車輪を外して袋に入れる輪行ができるため、大径ホイール折り畳み自転車の需要が少ないのもあるだろう。そんな状況でも日本で売られているモデルを紹介する。

24インチ横折れタイプ

Tern・Node C8

20インチ折り畳み自転車「Tern Link」シリーズをそのまま大きくしたようなモデルがTern Node C8。泥除けを装備した街乗り仕様の折り畳み自転車だ。一般的な大径ホイール折り畳み自転車とは違い、ハンドルポストも折れるため、比較的コンパクトに折りたためる。大径ホイールでもできるだけコンパクトに折り畳みたい人に向いている。

  • FBL jointアルミフレーム/スチールフォーク
  • Vブレーキ
  • 46T(前)Shimano, CS-HG31, 11-34T,8-speed(後ろ)
  • Schwalbe Impac Big Pac, 507, 24×2.00 F/V(タイヤ)
  • 折り畳みサイズ:W86×H84×D39cm
  • 重量:14.0kg

26インチ横折れタイプ

Dahon・Espresso D24

武田産業・シナネンサイクルが取り扱っているDahon Espresso D24は、日本で売られているDahonの中で唯一の大径ホイール折り畳み自転車。ZOOM製フロントサスペンションを採用しマウンテンバイク風味をもたせている。D4DSTEM搭載し、折り畳み時には奥行きを極限までフラットにすることを実現。

  • XA Seriesアルミフレーム/ZOOM, Hydraulic Damping, Lockoutサスペンションフォーク
  • Vブレーキ
  • 28/38/48T(前)13-32T,8-speed(後ろ)
  • Kenda 26″*2.0″ (50-559) Black E/V(タイヤ)
  • 折り畳みサイズ:W98×H108×D38cm
  • 重量:15.1kg

Tern・Joe C21

Tern唯一の26インチ折り畳み自転車。DAHON Espressoとは違い、跨ぎやすいフレーム形状や、サスペンションが無いフロントフォークを採用。そのため重量も比較的軽い。

  • FBL joint アルミフレーム/ハイテンスチールフォーク
  • Vブレーキ
  • 28/38/48T(前)14-28T,7-speed(後ろ)
  • Schwalbe Impac Big Pac, 26×1.75 F/V(タイヤ)
  • 折り畳みサイズ:W92×H85×D35cm
  • 重量:13.9kg

MONTAGUE

メインフレームに折りたたみヒンジが無いのが特徴のMONTAGUE。折りたたみ自転車では珍しくオフロード走行が可能なモデルがラインナップされている。26インチモデルのMTBタイプや700Cタイプのクロスバイクタイプがラインナップされている。

MONTAGUE

5Link 700c MUSASHI/R

700c MUSASHI/Rはファイブリンクス初のロードバイクタイプの折りたたみ自転車だ。フレームはリア三角部分を折りたたみ、車輪を外す方式を採用。一般的な折りたたみ自転車のより複雑だが、700Cホイールを採用しながらコンパクトな折りたたみを実現した。

輪行を重視した折り畳める本格ロードバイク「5Links 700c MUSASHI/R」

大径ホイール折りたたみ自転車が合っている人は?

大径ホイール折りたたみ自転車が合っている人は、小径ホイールの欠点が気になる人に向いている。小径ホイールは一般的な大径ホイールと比べると、直進安定性が悪い、スポークがしならないので乗り心地が悪いなどの欠点がある。それでも、多くの折り畳み自転車に使われているのは、折り畳んだ時のサイズが小さくなるためだ。

大径ホイールの折り畳み自転車は、小径ホイールの問題を解消してくれるが、一方で折り畳みサイズが大きい物がほとんどだ。そのため、頻繁に鉄道で輪行するのではなく、自動車に載せてサイクリングを行う人に向いている。

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